2016年10月13日木曜日

Nr.390 「大きな薪を Starke Scheite schichtet mir dort」(楽劇『神々の黄昏』第3幕から)


●曲目解説●
ジークフリートの亡骸を焼く薪をライン河畔に積ませ、松明で火を着けさせるブリュンヒルデ。神々の終末を予言し、呪いの指輪を嵌め、神馬グラーネを伴って炎に飛び込む。 

●難易度●
シュタルケ シャイテ シヒテット ミーア ドルト
アム ランデ デス ラインス ツハオフ !
ホーホ ウント ヘル ロードレ ディー グルート
ディー デン エードレン ライプ
デス ヘーアステン ヘルデン フェアツェールト
ザイン ロス フューレト ダヘーア
ダス ミット ミーア デム レッケン エス フォルゲ
デン デス ヘルデン ハイリヒステ エーレ
ツー タイレンフェアランクト マイン アイゲナー ライプ
フォルブリンクト ブリュンヒルデス ヴンシュ !
ヴィー ゾンネ ラオター シュトラールト ミーア ザイン リヒト
デア ラインステ ヴァール エーア
デア ミヒ フェアリート !
ディー ガッティン トリューゲント
トロイ デム フロインデ
フォン デア アイグネン トラオテン アインツッヒ イーム トイヤー
シート エーア ズィヒ ドゥルヒ ザイン シュヴェーアト
エヒター アルス エーア シュヴーア カイナー エイデ
トロイヤー アルス エーア ヒールト カイナー フェアトレーゲ
ラオトラー アルス エーア リープテ カイン アンドラー
ウント ドホ
アレ アイデ
アレ フェアトレーゲ
ディー トロイエステ リーベ トローク カイナー ヴィー エーア !

ヴィスト イーア
ヴィー ダス ヴァルト ?
オー イーア デア アイデ エヴィゲ ヒューター !
レンクト オイレン ブリック
アオフ マイン ブリューエンデス ライト
エアシャオト オイレ エヴィゲ シュルト !
マイネ クラーゲ ヘール
ドゥ ヘーアスター ゴット !
ドゥルヒ ザイネ タプフェルステ タート
ディーア ゾー タオクリヒ エアヴュンシュト
ヴァイテスト ドゥ デン デア ズィー ゲヴィルクト
デム フルーヒェ デム ドゥ フェアフィーレスト
ミヒ ムステ デア ラインステ フェアラーテン
ダス ヴィセント ヴュルデ アイン ヴァイプ !
ヴァイス イヒ ヌーン ヴァス ディーア フロムト ?
アレス アレス アレス ヴァイス イヒ
アレス ヴァルト ミーア ヌーン フライ !
アオホ ダイネ ラーベン ヘール イヒ ラウシェン
ミット バング エアゼーンター ボートシャフト
ゼント イヒ ディー バイデン ヌーン ハイム
フリークト ハイム イーア ラーベン ! 
ラオント エス オイレム ヘレン
ヴァス ヒーア アム ライン イーア ゲヘールト !
アン ブリュンヒルデス フェルゼン ファールト フォアバイ !
デア ドルト ノホ ロデルト
ヴァイセット ローゲ ナーハ ヴァルハル !
デン デア ゲッター エンデ デンメルト ヌーン アオフ
ゾー ヴェルフ イヒ デン ブラント
イン ヴァルハル プランゲンデ ブルク
グラーネ マイン ロス !
セイ ミーア ゲグリュースト !
ヴァイスト ドゥ アオホ マイン フロイント
ヴォーヒン イヒ ディヒ フューレ ?
イム フォイアー ロイヒテンド
リークト ドルト ダイン ヘル
ズィークフリート
マイン ゼリガー ヘルト
デム フロインデ ツー フォルゲン
ヴィーヘルスト ドゥ フロイディッヒ ?
ロックト ディヒ ツー イーム ディー ラヘンデ ローエ ?
フュール マイネ ブルスト アオホ
ヴィー ズィー エントブレント
ヘレス フォイアー ダス ヘルツ ミーア エアファスト
イーン ツー ウムシュリンゲン ウムシュロッセン フォン イーム
イン メヒティヒスター ミンネ フェアメールト イーム
ツー ザイン !
ヘイアヨホ ! グラーネ !
グリュース ダイネン ヘレン !
ズィークフリート ! ズィークフリート !
ズィー !
ゼリヒ グリュースト ディヒ ダイン ヴァイプ !

●日本語訳●
大きな薪をそこに積み上げてください、
ライン河の岸に!
高く、赤々と、炎は燃え上がり、
気高い英雄の、高貴な肉体を焼き尽くすのです。
彼の馬も、ここへ連れて来てください。
私と共に、その勇士の後に従うのです。
英雄の最も神聖な名誉を
共に分かち合いたいのです。

私自身の肉体が、それを欲しているのです。
ブリュンヒルデの願いを、かなえてください!
太陽のように純粋に彼の光は私に輝く。
最も清らかな人であった、
私を裏切りましたが!
妻を欺きながら、
友には、忠節を尽くしました。
信頼する妻、唯一人の、彼に誠実な妻と、
自分とを剣で隔てました。
彼ほど真実に誓いを守った人はなく、
彼ほど誠実に契約を守った人はいない。
彼ほど純粋に、人を愛した人はいない。
けれど、
すべての誓い、
すべての契約、
最も誠実な愛を彼ほど欺いた人もいない!
あなた方は知っていますか?
どうして、こうなったのか。

おお、誓いを守る、神聖な神々よ!
あなた方の眼差しを私の限りない苦悩に向けて下さい。
そして、あなた方の永遠の罪をわかってください。
私の嘆きを聞いてください、最も気高い神よ!
あなたが役に立つと思って望んでいた、
彼の最も勇敢な行為を実行したのに、
あなたが陥る呪いへ彼を陥れたのです。
この最も清らかな男は私を裏切らねばなりませんでした、私という女が、それにより賢くなるために!
今や私は、何があなたに役立つのか知っています。
すべて、すべて、すべて私は知っています。
すべてから、私は今や自由になりました。
また、あのカラスが羽ばたくのも聞きました。
あなたが不安にとらわれながら待っている知らせをこの2羽のカラスに託して送ります。
静かに休んでください、神よ!
私が受け継ぐべきものを今や私自身のものとします。
呪われた指輪よ、
恐ろしい指輪よ!
黄金よ、お前を手に収め、
そして、すぐ手放します。
川の底の賢い姉妹たち、
ライン河で泳いでいる娘たち、
あなた方の真心がこもった忠告に感謝します。
あなた方が熱望しているものを与えましょう。
私を焼いた灰の中からそれを拾って、
自分たちのものにしてください!
私を焼き尽くす火が、
呪いを清めてくれるでしょう!
流れの中にいる、あなた方は、指環を溶かし、
輝く黄金として、誠実に守ってください、
あなた方から奪われて、災いをもたらした黄金を。

飛んで帰りなさい、カラスたちよ!
お前たちの主人に伝えなさい、
ここ、ライン河畔で聞いたことを!
ブリュンヒルデの岩を通り過ぎて!
そこで、もし、まだ、炎が燃え上がっていたら、
ローゲに、ヴァルハラヘ行くように命令しなさい!
なぜなら、神々の最期は始まっているからです。
こうして私は、この火を点じます、
ヴァルハラの壮麗な城に。
グラーネ、私の馬よ、
ようこそ!
私の友よ、お前は、もう知っていますね、
どこへ、私が、お前を連れていくのか?
火に照らされて、
お前の主人は横たわっている、
ジークフリ-ト、
私の神聖な英雄が!
親しい友に、ついていけるのを
お前は喜んで、いなないているのね?
お前を彼のところへと、炎が笑いながら誘っているのだわ!
私の胸も、また、燃えているのを
感じておくれ!
明るい炎が私の心をとらえている、
彼を抱きしめ、彼に抱きしめられ、
力強い愛の力で彼と結ばれようと!
ハイアーホーヨー! グラーネ!
お前の主人にあいさつしなさい!
ジークフリート! ジークフリート!
見て下さい!
あなたの妻が喜びに満ちて、あなたにあいさつをするのです!

●ヒアリングに使用したCD●
楽劇『神々のたそがれ』全曲(カール・ベーム指揮/バイロイト祝祭管弦楽団)



「オペラ・ファン憩いの家」プロジェクト







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