2014年2月3日月曜日

Nr.273 「歌いながら泣いていた Piangea cantando」(歌劇『オテロ』第4幕から)


●解説

不吉な予感を覚えたデズデモナが、侍女のエミーリアに、かつて母の侍女が口ずさんでいた民謡を歌って聞かせる。

●難易度

(易)
             Ω歌手の聴き比べは、こちら

ピアンジェア カンタンド ネッレルマ ランダ

ピアンジェア メスタ

サルチェ ! サルチェ ! サルチェ!

セデア キナンド

スル セン テスタ !

サルチェ ! サルチェ ! サルチェ !

カンティアーモ ! カンティアーモ ! イル サルチェ フーネブレ

サラ ミア ギルランダ

アッフレッタティ フラ ポーコ ジュンジュ オテッロ

スコッレアンノ リーヴィ フラ ツォッレ イン フィオル

ジェメア クエル コーレ アッフラント

ダッレ チッリア ズゴルガーヴァ イル コル

ラマーラ オンダ デル ピアント

サルチェ ! サルチェ ! サルチェ !

カンティアーモ ! カンティアーモ ! イル サルチェ フーネブレ

サラ ミア ギルランダ

シェンデアン ラウジェッリ ヴォル ダイ ラーミ クーピ

ヴェルソ クエル ドルチェ カント

オッキ スオイ ピアンジェアン タント タント

インピエトスィル ルーピ

リポーニ クエスタネッロ

ポーヴェラ バルバラ !

ソレア ストーリア

コン クエスト センプリチェ スオーノ フィニル

エッリ エーラ ナート ペル スア グローリア

イオ ペル アマル

アスコルタ

オード ウン ラメント

ターチ バッテ クエッラ ポルタ ?
EMILIA

イル ヴェント

イオ ペル アマルロ ペル モリル

カンティアーモ ! カンティアーモ !

サルチェ ! サルチェ ! サルチェ !

エミリア アッディーオ コーメ マルドン チッリア !

プレザージョ ディ ピアント ブオナ ノッテ

アー ! エミリア エミリア

アッディーオ エミリア アッディーオ !
 

●日本語訳

歌いながら泣いていた。

寂しい荒野で

悲しげな娘は泣いていた。

ああ、柳よ! 柳よ! 柳よ!

頭を胸に埋め、

うずくまっていた。

ああ、柳よ! 柳よ! 柳よ!

歌いましょう! 悲しみの柳は

私の花飾りとなるでしょう。

急いでね、もうじきオテッロ様がやってくるわ。

花咲く野を縫って小川が流れ、

そして失意の心は咽び泣いていた。

そして、涙の苦い滴が

瞳から彼女の心に注いでいた。

ああ、柳よ! 柳よ! 柳よ!

優しい歌を歌いましょう! 悲しみの柳は

私の花飾りとなるでしょう。

小鳥たちが暗闇に包まれた枝から

その甘い歌のほうへと飛び移り、

彼女の瞳は涙にあふれ、

岩さえも哀れんでいるよう。

この指輪を仕舞っておいて、

「可哀想なバルバラ!」

その話はこの簡単な言葉で

話し終えるのが常だった。

彼は栄光のために生まれ、

私は愛するために。

聞いて、嘆きの声が聞こえてくるわ。

静かにして。その扉を叩くのは誰?

私は彼を愛して死ぬために歌いましょう!

ああ、柳よ! 柳よ! 柳よ!

エミーリア、さようなら。何と睫毛が熱いのでしょう。涙が出そう。お休みなさい。


●ヒアリングに使用したCD

歌劇『オテロ』全曲(カルロス・クライバー/ミラノ・スカラ座)

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