2008年12月1日月曜日

Nr.29 「神よ、平和を与えたまえ Pace, pace, pace, pace, mio Dio !」(歌劇『運命の力』第4幕から)


●解説●
僧院の裏山の岩窟を庵として隠棲するレオノーラが「苦悩よりも死を」と神に祈る。                                     

●難易度●

 

パーチェ パーチェ パーチェ パーチェ ミオ ディオ!
パーチェ ミオ ディオ!

クルーダ ズヴェントゥーラ
マストリンジェ アイメ ア ラングイル
コーメ イル ディ プリーモ
ダ タンタンニ ドゥーラ
プロフォンド イル ミオ ソッフリル
パーチャ パーチャ パーチャ ミオ ディオ!
パーチャ ミオ ディオ!

ラマイ リ エ ヴィル!
マ ディ ベルタ エ ヴァローレ
コタント イッディオ ロルノ
ケ ラーモ アンコル
ネ トッリェルミ ダル コーレ
リンマージン スア サプロ
ファタリタ! ファタリタ! ファタリタ!
ウン デリット ディスジュンティ ナ クアッジュ!

アルヴァーロ イオ ターモ
エ ス ネル チェーロ エ スクリット
ノン ティ ヴェドロ マイ ピゥ!
オー ディオ ディオ ファ キオ ムオイア
ケ ラ カルマ プオ ダルミ モルテ ソル
インヴァン ラ パーチェ クイ スペロ クエスタルマ
イン プレダ ア タント ア タント ドゥオル
イン メッゾ ア タント ア タント ドゥオル
インヴァン ラ パーチェ クエスタルマ
インヴァン ラ パーチェ クエスタルマ
インヴァン ラ パーチェ クエスタルマ インヴァン スペロ

ミーゼロ パーネ ア プロルンガルミ ヴィエーニ
ラ スコンソラータ ヴィータ マ キ ジュンジェ?
キ プロファナーレ アルディッシェ イル サークロ ローコ?

マレディツィオーネ! マレディツィオーネ!
マレディツィオーネ!
マレディツィオーネ!


●原語歌詞●
Pace, pace, pace, pace, mio Dio !
pace, mio Dio !
Cruda sventura
M'astringe, ahimé, a languir;
Come il dì primo
Da tant'anni dura
Profondo il mio soffrir.
Pace, pace, pace, mio Dio,
pace, mio Dio !
L'amai, gli è ver !
Ma di beltà e valore
Cotanto Iddio l'ornò.
Che l'amo ancor.
Né togliermi dal core
L'immagin sua saprò.
Fatalità ! Fatalità ! Fatalità !
Un delitto disgiunti n'ha quaggiù !

Alvaro, io t'amo.
E su nel cielo è scritto:
Non ti vedrò mai più !
Oh Dio, Dio, fa ch'io muoia;
Che la calma può darmi morte sol.
Invan la pace qui sperò quest'alma
In preda a tanto, a tanto duol,
in mezzo a tanto, a tanto duol.

Invan la pace quest'alma,
invan la pace quest'alma,
invan la pace quest'alma, invan sperò.
Misero pane, a prolungarmi vieni
La sconsolata vita . . . Ma chi giunge ?
Chi profanare ardisce il sacro loco ?
Maledizione ! Maledizione ! Maledizione !
Maledizione !


●日本語訳●
神よ、平和を与えたまえ!

過酷な運命は、悲しくも私を捉えて放さず、私を苦しめます。
初めてここに来た日と変わらず、幾年もの間、私の深い苦悩は続いています。
平和を与えたまえ、神よ!

あの方を愛しました、それは真です。
けれど美しく凛々しく、あの方を飾られたのは神様。
そのために私は今もあの方を愛し、
これからも、この心から、あの方の面影を消し去ることはできないでしょう。
運命、すべてが運命でした。
一つの罪のために、この世で結ばれぬ者たちが生じたのです。
アルヴァーロ様、私はあなたを愛しています。
けれど天には記されています、二度とあなたに会えぬと。
ああ、神様、私を死なせて下さい。
死のみが平和を与えてくれるのですから。
この世にあっては、私の魂は平和を求めても空しく大きな苦しみに喘ぐばかりです。

このわずかな糧が、長らえさせるのだわ、悩めるこの命を。
だれか来るようだけど、誰でしょう? この聖なる場所を汚そうとするのは?
ああ、呪わしい! 呪われるがいい!

●ヒアリングに使用したCD●
歌劇『運命の力』全曲(ジュゼッペ・シノーポリ/フィルハーモニア管弦楽団)




                                   

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